メモ/ランダム

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音響

高橋悠治 『エリック・サティ:新・ピアノ作品集』etc. / ピアノの別の顔

www.youtube.com しおれた植物に再度水をあたえるしかし、今までとは別の場から汲みあげられた水を蘇生したあとは、かつての姿を保ちながらも、よくみると以前とは別の咲き方をしている手入れが行き届いた優雅に咲きほこる花々、というより、風になびかれ、…

札幌国際芸術祭2017 / おもいがけなく遭遇してしまうということ

○札幌国際芸術祭に行ってきた音楽関係ではない自分の身の周りの人に、「札幌の芸術祭に行く(行った)んですよ」というと、 「へー。芸術祭ですか。(格調高そうで難しそうですね。)」というリアクションがまず返ってくる。しかし、17/8/15-16の間に、僕が札幌…

151031 水道橋 Ftarri

杉本拓(ギター)、Johnny Chang [from Germany/New Zealand](ヴァイオリン、ヴィオラ)、池田若菜(フルート)、大蔵雅彦(リード) 前回紹介したAntoine Beugerの作品にヴィオラで参加しているJohnny Changがちょうど来日し、Wandelweiser楽派の音楽家と…

Antoine Beuger 『Konzert Minimal』

www.youtube.com この音楽は、12のアコースティック楽器の持続音と沈黙のみによって演奏されている。ただそれだけだ。しかし、そこには驚くほどに情報量が豊かな楽器の音色、そして、問題提起でみちている。 John Cageの、かのあまりにも有名な「4分33秒」は…

UN.a 『Intersecting』

soundcloud.com Intersect : 交差する,相交わる. 現在進行形の交差、と題される本アルバムが「ジャズ&エレクトロニカのニュースタンダード」とプロモートされるのは、このアルバムが昨今世界的に活性化しているジャズ周辺の音楽への応答となっている面がある…

Streifenjunko 『Sval torv』/電子楽器の思想が管楽器奏法にもたらしたもの

<a href="http://streifenjunko.bandcamp.com/album/sval-torv" data-mce-href="http://streifenjunko.bandcamp.com/album/sval-torv">Sval torv, by Streifenjunko</a>streif…

Arca 融解するビート/現代のリズムの揺らぎ

2014年現在、Bjorkの次回作のトラックメーカーとして起用されたArcaは世界の音楽シーンでセンセーションとなっているようだ。それは、Arcaの音楽がこの時代の一種の空気をあらわしているからだと僕は感じる。それでは2014年の時代の空気としてどのようなもの…

静寂の果てに

2014/11/21 (Fri) 【静寂の果てに Ambient Version】 灰野敬二 ナスノミツル 一楽儀光 @秋葉原Goodman 静寂な暗闇の空間 3人の手元から光の花がほのかに咲いては消えていく 光は身体にやさしくふれる 照らし続ける振動は対象を揺らして粒子に溶かしていく 粒…

カフカ鼾 新宿Pit-Inn 2Days

14年9月14日(日) カフカ鼾: ジム・オルーク(Bass+Effects)、石橋英子(Grand Piano、Keybord+Effects )、山本達久(Drums+Effects) + 勝井祐二(Violin+Effects) 14年9月15日(月) カフカ鼾: ジム・オルーク(Bass+Effects)、石橋英子(Grand Piano、Keybord+Effec…

Old Jazz→Bjork→Jazz The New Chapter(もしくは今ジャズ)

さて、アイスランドの歌姫Bjorkほどあらゆる響きが混淆したジャンルレスなポップミュージックを表現する音楽家は他にいないと思いますが、今回はそのあらゆる要素の中からジャズ的な要素を抽出し、昔のジャズから最近の(ニューチャプター系や今ジャズと呼ば…